英文法が苦手な人は「覚え方」を変えましょう。

たまに「英文法なんか勉強する必要ない」という人がいますが、それは大嘘です。

文法とは、言葉のルールのことです。ルールを無視したら、正しい言葉は話せません。

言語の学習で「文法」は必須事項。これは絶対です。

問題は、そのルールを覚える「方法」(つまり文法の勉強法)です。文法がいつまでたっても身に付かないのは、勉強のやり方が悪いからです。

英文法は重要。でもカチッと覚える必要はない。

ここでは分かりやすくするために、日本語で考えましょう。

初めてお会いする人と、自己紹介をするとき。

1) こんにちは。私の名前は田中です。
2) こんにちは。私の名前が田中です。

日本人の皆さんなら、(1)が正しいと分かるでしょう。

でも(2)だって、文法的におかしいわけではないですよね?主語の後ろに「が」が来るのも正しいですよね。

ここで、「(2)でなく(1)が適切である理由」をちゃんと説明できる人、いますか?

「ん~こういうときは、『は』を使うんだよね」くらいしか考えてませんよね、普通。

まあ教えることはできたとしても、少なくとも「日頃から『は』と『が』の正確な違いを意識して使っていた」なんて人、いませんよね。

何が言いたいのかというと、今回のケースのように、言葉のルール(文法)って結構「感覚」で身についているものなんです。

だから、文法を学ぶときって、そこまで「厳密なルール」を意識しなくてもいいんです。

文法は「体」で覚えましょう。

文法の勉強法として効果的なのが「例文の暗唱」です。

カンタンにいうと、いろんな文をひたすら音読して覚えましょうって話です。

文法の”感覚”を身につけるには、例文暗記がイチバンです。

たとえば、

・He is a doctor.
・She is a teacher.
・Takashi is my friend.
・We are Japanese.
・These pens are his.
・You and I are the best friends.

こんな6文を覚えたとしましょう。

これだけ覚えれば、「(主語が)単数のときはis、複数のときはare」というルールに気づけると思います。

仮に気づかなかったとしても、これだけ文を覚えてれば、「単数はis、複数はareだよ」って教わったとき「確かにそうだ!」ってなりますよね。

まあこれはカンタンな例ですが、どんな文法でも基本的には同じです。

とりあえず、だいたいでいいので文を覚えましょう。

音読で覚えたほうがいい理由

「暗記」となると、「見て覚える派」や「書いて覚える派」の人も多いと思います。

どれも否定するわけではありませんが、これから英語を学ぶ人は絶対「最初は音読で覚える」ようにしましょう。

体で覚えるなら音読

音読学習が、いちばん体にしみつきます。

見たり書くのも意味がないワケではないですが、見る書くだけでは「頭では分かっている」状態で止まります。

いざ質問されたときに「パッと答えられる」くらいにするためには、音読学習がベストです。見ないで言える状態を目指しましょう。

「見ないで言える」=「体にしみついた」という証拠です。

他の単語も覚えやすくなる

音読で発音しまくっていると、規則性に気が付いてきます。

mine, pine, line, wine, fine, shine

これ全部、「子音+アイン」って発音になってますよね。

このように、発音とスペルには規則があります(これを「フォニックス」と呼びます)。音読学習をしていれば、このフォニックスが自然と身についていきます。(逆に発音していなければ身に付くことはありませんね)

このフォニックスを知ってるだけで、単語を覚えていくうえで相当有利になりますよ。

眠くならない

眠い時って、勉強はかどらないですよね。そんなときは「音読」です。

音読すれば、目覚めます。ずっと本とにらめっこするだけでは眠くなるかもですが、おしゃべりOKなら目覚めますよね。

これで、勉強しようと思ってたのに寝落ち、なんてこともなくなります。(たぶん)

長文速読にも役立つ

長文は最終的に「速読」を目指します。入試は時間制限があるので、なるべく速く読む必要がありますからね。

「速読」とは、途中で読み止まらず、スーッと読み進められること。

その練習には「リスニングのCD音源と同じペースで読む」のが効果的。「音の速さ」に合わせて読み進められれば、相当速く読めるはずですよね。

となると当然、基本的な文法学習や単語学習も「音」で覚えておいた方がいいですよね。長文は「音」で練習するわけですから。(もちろんリスニングを考えれば、絶対的に音読で覚えておいたほうが得です。)

英会話にも必須

入試には直結しないですが、音読してないと「英会話」で一番苦労します。

基礎から音読練習していないと「単語を見れば意味が分かる、でも言われたら分からない」という状態になります。

当たり前ですが、発音できない単語は聞き取ることもできません。

発音練習にもなるわけですから、必ず「音読」するようにしましょう。



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